・使って、壊れるのが怖い。
・排水を詰まらせたら、どうしよう。
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事で紹介する使い方を実践すれば、初めてディスポーザーを使う方でも上手に使えます。
なぜなら、実際にディスポーザーを使っている本人が説明しています。
そして、10年以上、トラブルなく使い続けています。
個人・法人問わず、参考にしてください。
すぐにでも、メーカー毎のディスポーザーの使い方を知りたいという方は、目次リンクをクリックしてください。
ディスポーザーとは
ディスポーザーは、キッチンを水洗化にする製品です。
水洗トイレを思い浮かべるとイメージできると思います。
ディスポーザーの概要については、別記事で説明しています。
ディスポーザーがどのような製品かを知りたい方は、『ディスポーザーとは』の記事をご参考にしてください。
ディスポーザーの概要がわかると思います。
・ディスポーザーは聞いたことがあるだけで、中身を知らない。・どういう仕組みで、生ごみが処理されているのか知りたい。・ディスポーザーの使い方は? このような疑問を解決するための記事を書きました。目を通して頂ければ、ディスポー[…]
ディスポーザーの仕組み
ほとんどのディスポーザーは、遠心力を利用して、生ごみを細かく粉砕しています。
使ったことがない人は、カッターの刃をイメージすることが多いですが、実際は、切り刻むのではなく、すり潰す仕組みとなっています。
ディスポーザーの仕組みについては、別記事で詳しく説明していますので、『ディスポーザーの仕組み』を参考にしてください。
ディスポーザーの取付ける方法の仕組みから、粉砕構造までの概要がわかると思います。
・ディスポーザーってどこに、どうやって取付けるの? ・ディスポーザーはどうやって生ごみを処理しているの? ・生ごみを流して、排水の流れが悪くならないの? こんな疑問を解決する記事になっています。目を通して頂ければ、ディス[…]
ディスポーザーをトラブルなく上手に使う方法
ディスポーザーには、「連続投入式」と「バッチ(フタスイッチ)式」の両方があります。
ここでは、共通する場面での使い方を説明します。
排水を詰まらせない使い方
ディスポーザーのスイッチを入れる前に、「水を出す」。
ディスポーザーのスイッチを切った後に、「水をとめる」。
「水に始まり、水で終わる」という手順を守れば、詰まりの発生リスクは極めて少なくなります。
何故なら、排水が詰まる原因のほとんどが、「水を流す前(あるいは同時)に、ディスポーザーを作動させた」というものか、あるいは、「普段から、水を先に止めている」かのどちらかだからです。
ディスポーザーにとって、水は「潤滑剤」の役目をします。
粉砕された生ごみは、ディスポーザー本体排出部、屋内配管と流下していきます。
この時、水があれば、それが潤滑剤となり、スムーズに配管内を流れていくことができます。
「水を最後にとめる」というのは、追いかける水が必要だからです。
ディスポーザーの中から生ごみがなくなったからといって、消失している訳ではありません。
接続された配管のどこかを流下している最中なのです。
詰まらせないコツとしては、追いかけの水をしっかり流すことです。
水洗トイレを思い浮かべるとイメージしやすいです。
トイレも、流れた後は少しの間、水が流れていますよね。
したがって、「水に始まり、水で終わる」ということを実践するだけで、詰まり発生のリスクは少なくすることができるのです。
スプーン・フォークなどの落下を未然に防ぐ使い方
ディスポーザーの付属品を使うだけで、スプーンやフォークなどの落下を防ぐことができます。
ディスポーザーは、もともと、トラブルを未然に防ぐ機能を備えています。
ディスポーザーは、連続投入式であっても、バッチ(フタスイッチ)式であっても、投入口に落下防止のデザインがされています。
連続投入式では、シンクバッフルと呼ばれるものが、それに該当しますし、バッチ(フタスイッチ)式の場合では、フタがそれに該当します。
もちろん、バッチ(フタスイッチ)式の場合、普段からフタをしておくのは邪魔という、ご意見があります。
確かに、ディスポーザーを使っていない時にフタをしていると、排水の流れが悪くなります。
汚れた水が、せっかく洗った食器について、汚れが再付着するので面倒という意見も、よく聞きます。
しかし、スプーンやフォークのトラブル原因は、直接、ディスポーザーに落下させるというよりも、普段からフタを外したままにしているため、知らないうちに、スプーンやフォークが混入している場合が多いのです。
そして、混入していることに気が付かずに、ディスポーザーを作動させて「噛み込み」というトラブルを発生させてしまうのです。
意外かもしれませんが、連続投入式の場合は、スプーンやフォークの混入トラブルは少ないです。
これは、連続投入式のデザインとして、生ごみの投入口にシンクバッフルが装備されていて、落下を未然に防いでいるからです。
また、シンクバッフルをしないでディスポーザーを動かすと、とても大きな音がしてしまうため、外したまま使う人が少ないというのもあります。
したがって、ディスポーザーが持つ本来の機能を理解することで、スプーンやフォークの落下は、防ぐことができます。
それでも、フタが邪魔という場合は、面倒であっても、動かす前に中を確認するだけでも、トラブル発生を防ぐことができます。
汚れを未然に防ぐ使い方
一部の機種をのぞき、ほとんどのディスポーザーは、ひどく汚れることがない製品です。
ディスポーザーは、発生した調理くずや生ごみを、その場で処理できる製品だからです。
したがって、汚れがひどく感じているユーザーがいるとするならば、使い方のポイントを変えるだけで、汚れを未然に防ぐことができます。
画像は、10年使っているディスポーザーです。
ぬめりなどは、付いていないです。
処理室内部の洗浄は、ほとんど、やったことがありません。
ディスポーザーが持つ、自浄作用だけで、この状態を保っています。
ディスポーザーの内部が汚れる理由の多くは、発生した調理くずや生ごみを、ディスポーザーの中に、「溜めている」場合です。
「溜めている」時間が長ければ、長いほど、汚れやヌメリは付いていきます。
ヌメリの正体は、バクテリアです。
バクテリアが繁殖することで、ヌメリや汚れになっていきます。
ディスポーザーの付いていないキッチンで、網カゴに溜めると、ヌメリと汚れでいっぱいになるのと同じ原理です。
したがって、ディスポーザーを動かせば、すぐに生ごみを処理できる訳ですから、ディスポーザーの中で、生ごみを溜めずに、いつも調理くずや生ごみが発生したら、すぐその場で処理することで、いつまでも、キレイな状態を保つことができるのです。
メーカー別ディスポーザーの使い方
ここからは、メーカー別の使い方を説明します。
イン・シンク・イレーター ディスポーザーAC105-Bの使い方
イン・シンク・イレーターディスポーザーのAC105-Bは、連続投入式とバッチ(フタスイッチ)式の両方の使い方をすることができる製品です。
ここでは、連続投入式での使い方を説明します。
- 水を出す。
- ディスポーザーのスイッチを入れる。
- ディスポーザーに生ごみを投入していく。
- 生ごみの粉砕音がなくなったら、スイッチを切る。
- ディスポーザーのスイッチを切った後、最低でも5秒間は水を流す。
「食品くず」
野菜くず、果物くず、ごはん、魚の骨、鶏の骨、海藻類、肉類、麺類、スープ、パン、菓子、揚げ物
※大きなものは、投入口に入る程度に切ってから投入することで問題なく粉砕できます。
牛・豚の大骨、サザエ、牡蠣、あわびなどの大きな貝殻
トウモロコシの皮、タケノコの皮など
バッチ(フタスイッチ)式ディスポーザーの使い方
同じ構造のバッチ式(フタスイッチ)ディスポーザーのため、
リクシル・テラル・ヤスナガ・フロムの4社共通部分を説明します。
詳細については、それぞれのメーカー取扱説明書をご確認ください。
- 生ごみを投入する。
- 投入口にフタをセットする。
- 水を出す。
- フタスイッチをONの位置に合わせる
粉砕開始から、約1分で自動停止します。
- ディスポーザーが止まったら、フタをOFFの位置にする。
- 水を止める。停止後、最低でも、約5秒程度は流す。
タケノコの皮、トウモロコシの皮、芯、栗の皮、枝豆の皮、アサリ・シジミなどの貝殻、牛骨、豚骨
※詳しくは、各メーカーの取扱説明書をご確認ください。下記リンクよりメーカーサイトの取扱説明書を閲覧できます。
パナソニックディスポーザーの使い方
パナソニックディスポーザーは、チェーンミルタイプのディスポーザーです。
- 生ごみを投入する。
- 水を出す。
- 投入口にフタをする。
- フタをONの位置に合わせる。
約1分間で自動停止します。
- 水を止める。
- フタスイッチをOFFの位置に合わせる。
「運転回数目安=1回」
ごはん、果物、野菜など
「運転回数目安=3回」
たくあん、鶏ガラ、魚の骨など
「運転回数目安=4回」
ナスやピーマンなどのヘタ、スルメ、生のお餅、ぶどうの枝など
「運転回数目安=6回」
たまねぎの皮など 運転回数目安=6回
マックスディスポーザーの使い方
マックスのディスポーザーは、ブレード式のディスポーザーです。
- 生ごみを投入する。
- 水を出す。
- フタをセットする。
- フタをONの位置に合わせる。
約1分間で自動停止
- 水をとめる。
「運転回数目安=1回」
ごかん、くだもの、野菜類、鶏ガラ、魚の骨、うどん、もちなど
「運転回数目安=2回」
枝豆の皮、たまねぎの皮
ディスポーザーのお手入れ方法
ディスポーザーは、本来はお手入れを必要としない製品です。
なぜなら、ディスポーザーは、調理くずや生ごみを発生した直後に、その場で処理できるからです。
調理くずや生ごみは、溜めてしまうからヌメリや汚れが発生します。
ヌメリの原因は、バクテリアが繁殖した結果なのです。
したがって、ほとんどのディスポーザーでは、ヌメリや汚れが付く前に生ごみを処理できます。
しかしながら、一部には、「自分で掃除ができる」製品があったり、そもそもそ、回転プレートの遠心力を利用していないディスポーザーもあります。
そういった製品では、日頃からのお手入れが重要となってきますし、どうしても、汚れが付いてしまうときもあると思います。
ディスポーザーのお手入れ方法については、別記事で紹介していますので、『ディスポーザーとは』の記事をご参考にしてください。
ディスポーザーの使い方 まとめ
『ディスポーザーの使い方』を知りたいと思った方は、様々な状況におかれていると思います。
お客様から、「ディスポーザーを付けたいと言われた。」、自身が購入したマンションに、「ディスポーザーが付いている。使い方がわからない!(汗)」)」などなど。
キッチンがあるところ(扱っている)には、タイミングを問わず、ディスポーザーの問合せが入ります。
そんな時に、『ディスポーザーの使い方』の内容が、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後に簡単にまとめておきます。
→水で始まり、水で終わるが鉄則。水は潤滑剤になる。
・「汚れを防ぐ使い方」
→調理くずや生ごみは、溜めずに発生した直後、すぐ処理を実行する。
・「スプーン・フォークなどの落下を未然に防ぐ使い方」
→ディスポーザーの付属品が落下を未然に防ぐアイテムとなっている。
ディスポーザーは日本では、普及していないため、わからない事ばかりだと思います。
そんな時は、いつでもお問合せをください。
ディスポーザーのセカンドオピニオンをしております。
ディスポーザーの後付け・ディスポーザーの交換など、第2の意見が必要な時など、お気軽にご利用ください。
(相談は無料です)