・ディスポーザーの交換時期を知りたい。
・どこに連絡したら良いの?
・交換したいけれど、正直、どのメーカーが良いのかわからない。
・交換に必要な適正価格が知りたい。
こんな疑問や悩みにフォーカスした記事を用意しました!
ディスポーザーは急に動かなくなります。
この記事を参考にして頂ければ、急な故障でも、慌てずに対処できるようになります。
何故なら、実際に私が、お客様から頂いたご質問の内容を反映させているからです。
ディスポーザーの交換について、事前に知って、準備をしましょう!
すぐにディスポーザーの交換について知りたい方は、目次のリンクをクリックしてください。
ディスポーザーの耐用年数について
ディスポーザーの耐用年数は、10年程度と言われています。
様々な見解はありますが、モーターのついた家電製品という側面をもっていますので、10年というのは、ひとつの目安になるかと思います。
マンションに付いているディスポーザーのほとんどが、「蓋スイッチ式ディスポーザー」です。
蓋に内蔵されているマグネットで、スイッチのON・OFFを制御していますので、制御盤が備わっているディスポーザーが多いです。
制御盤には、様々な電子部品が使われています。
電子部品の基本は10年程度で交換というのが目安です。
例えば、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなども10年程度を目安にしているかと思いますが、ディスポーザーも同じですね。
もちろん、10年経過したからといって、すぐに交換する必要がある訳ではありませんが、急にディスポーザーが使えなくなると、普段は、生ごみ処理をディスポーザーに頼っているので、生ごみの行き場がなく、とても不便になります。
そういった事にならないように、10年前後ぐらいからは、交換を視野に入れておくのが良いかと思います。
ディスポーザーの故障には、どんな症状があるのか?
そもそも、交換が必要なほどの故障には、どんな症状があるのか説明します。
それは、本来ディスポーザーは、「メンテナンス業者不要」の製品だからです。
日本では、ディスポーザーを熟知して使っているユーザーが少ないため、本当は壊れていないのに、メンテナンス業者の主張で、交換してしまうケースもあります。
私が経験した事例では、「ディスポーザーから漏水している!」という内容で、現場に駆けつけてみると、実際は、ディスポーザーからの漏水ではなく、水栓器具からの漏水という事がありました。
シンクの裏側を伝って、ディスポーザーに伝わり、最終的にはディスポーザー本体の下側から漏水しているように見えていた事例でした。
ところが、この事例では、そのお客様は、3日前にディスポーザーを交換したばかりだったのです。
最初の漏水が発覚した時に、管理会社から紹介されたメンテナンス業者に電話をして交換してもらったそうです。
もちろん、その業者さんに電話しようと思ったらしいのですが、交換してすぐに漏水させる業者を信用できずに、他社を探したとの事でした。
このような事例は、氷山の一角なんだと思います。
訪問するメンテナンス業者でさえ、ディスポーザーの経験値が少ないことは、よくあります。
したがって、ディスポーザーの故障事例を理解しておけば、メンテナンス業者を呼ばなくてはならないのか、それとも、自力で何とかなるものなのかが、わかると思います。
ディスポーザー本体からの漏水
前述の通り、水栓器具からの漏水で勘違いが良くあります。
ディスポーザー本体の下側周辺で水を感知した場合は、ディスポーザーを確認するのと同時に水栓器具の根本なども同時に確認したほうが良いです。
それでも、水栓器具などからの漏水が確認できない時は、ディスポーザーを疑います。
ディスポーザーの漏水は、主に、3ヶ所に絞られます。
ディスポーザーフランジ部からの漏水
ロックナットと呼ばれる部分とシンクの隙間から漏水することがあります。
また、ほとんどのディスポーザーは、シンクフランジが樹脂製です。
樹脂製のシンクフランジが破損して漏水している場合もあります。
ディスポーザー本体の処理室構造部のボルトつなぎ目からの漏水
以前のディスポーザーは、本体構造部に鋳物が使われていました。
ディスポーザーが発生する振動で、ボルトのつなぎ目にクラックが入り、そこから漏水します。
ディスポーザー本体の真下(モーター部)からの漏水
ディスポーザーは、モーターの動力をシャフトで処理室内部に伝えています。
水の通り道をシャフトが飛び出しているのですが、主に、金属部品やオイルシールなどで防水がされています。
これらの防水機構は、使用回数とともに摩耗が進み、一定の段階で漏水が始まります。
ディスポーザー本体下側のモーターを保護しているケースから、あきらかに水が出ている場合は、この漏水が疑われます。
これらの漏水で、修理するというのは、現実的ではないです。
このような内容の場合は、速やかに業者を手配したほうが良いです。
※注:修理が出来ないという事ではなく、本体を購入する費用よりも修理費用の方が、高くなるため現実的な選択ではありません。
ディスポーザーの制御盤異常
知らない間に、進行しているトラブルです。
ほとんどの蓋スイッチ式ディスポーザーは、1分程度で自動停止するように設計されています。
したがって、「おやっ?」と気が付くのは、自動停止しなくなったときです。
稀に、蓋もしていないのに、勝手に動き出すディスポーザーもあります。
蓋にマグネットがあり、センサーがそれを感知して電流を解放しているのですが、制御盤にエラーがでると、そのコントロールが出来なくなるときがあります。
センサーを交換することで、修理は可能なのですが、結果として、制御盤だけでなくディスポーザー本体のフランジ部も交換していくことになりますので、修理より本体交換のほうが費用的に安い場合が多いです。
ディスポーザー処理室内部の構造物が破損
ディスポーザーの処理室内部には、ハンマーと呼ばれる部品が付いています。
・ディスポーザーってどこに、どうやって取付けるの? ・ディスポーザーはどうやって生ごみを処理しているの? ・生ごみを流して、排水の流れが悪くならないの? こんな疑問を解決する記事になっています。目を通して頂ければ、ディス[…]
そのハンマーと呼ばれる部品が、経年劣化で破損するときがあります。
ハンマーが破損してしまうと、遠心力のバランスが崩れて激しい振動がおきます。
ほとんどのメーカーは、ハンマーをリベットと同じような方法で固定しているため、ハンマー部品のみ交換(あるいは回転プレート)はおこなっていないです。
ディスポーザーのスイッチが入らない(リセットしても)
メンテナンス業者が必要なのか、判断に悩むトラブルです。
しかし、スイッチを入れた時に、少しでもモーターの唸る音がしていたり、安全装置が作動している場合は、故障ではなく、「噛み込み」と呼ぶ症状である場合がほとんどです。
製品にもよりますが、ディスポーザー処理室内部の回転プレートが固着して動かない場合は、「噛み込み」であり、自己解決できることが多いです。
「スイッチも入らない」、「回転プレートもスムーズに動く」こんな場合は、故障している可能性が高いです。
ただ、念のため、分電盤のディスポーザー用ブレーカーは確認してください。
自宅に設置してあるディスポーザーのメーカー確認方法
ディスポーザー本体に、メーカーのサポートダイヤルが記載されている場合が多いです。
突然のトラブルで慌てないように、事前に確認をしておきましょう。
ディスポーザー各メーカーの連絡先
現在、ディスポーザーの販売やアフターフォローしているディスポーザーメーカーを記載します。
以前は、20社近く供給企業がありましたが、2008年のリーマンショック以降、撤退していったところが多いです。
各メーカーの修理窓口となる連絡先などを記載しました。
参考にしてください。
エマソン社イン・シンク・イレーター(ISE)ディスポーザーの修理窓口
・株式会社ISEジャパン
修理は各販売店がおこなっているため、株式会社ISEジャパン公式サイトより確認してください。
(販売店)
https://www.insinkerator.jp/company/agency.html
パナソニックディスポーザーの修理窓口
・パナソニックLSテクノサービス株式会社
https://sumai.panasonic.jp/support/repair/
電話:0120-872-150
マックスディスポーザーの修理窓口
マックス株式会社
https://www.max-ltd.co.jp/
電話:0120-228-457
受付時間:365日 24時間
リクシル(イナックス)ディスポーザーの修理窓口
株式会社リクシル
https://www.lixil.co.jp/
電話:0120-179-411
受付時間:9:00~19:00(365日受付)
ヤスナガディスポーザーの修理窓口
安永エアポンプ株式会社
https://www.fine-yasunaga.co.jp/y-ap/product/disposer/index.html
電話:03-3621-3317
受付時間:9:00~17:00(土曜・日曜・祝日は除く)
テラルディスポーザーの修理窓口
テラル株式会社
https://www.teral.net/classification/garbage_disposal/
電話:0120-201-844
受付時間:24時間対応(年中無休)
フロムディスポーザーの修理窓口
株式会社フロム工業
http://www.frominfo.com/personal/guide.html
電話:093-244-2061
TOTOディスポーザーの修理窓口
TOTOメンテナンス株式会社(修理受付センター)
https://www.tom-net.jp/TOMNET/infomation4.htm
電話:0120-1010-05
受付時間:8:00~18:00(365日)
事業撤退しているディスポーザーメーカー情報
事業撤退しているディスポーザーメーカーの場合、アフターフォローを前述のメーカーに引継ぎをしているところもあります。
または、管理会社が指定している業者がアフターフォローをしている場合があります。
事業撤退したディスポーザーメーカーを記載しておきます。
・セキスイ化学
・新明和工業
・セコム
ディスポーザーは個人の持ち物であるため、特に指定もなく、それぞれ個別対応に任せているというところも多いです。
修理などを依頼した業者の対応に疑問を感じた時は、いつでも、ご相談ください。
ディスポーザーのセカンドオピニオンをしています。
第2の意見として参考にしてください。
ディスポーザー交換ができる機種の条件
ディスポーザー付きマンションの本体の交換について、機種の条件はありません。
それは、大前提として、ディスポーザーは個人の持ち物であり、財産だからです。
ディスポーザーが設置されている場所は、キッチンの排水口であり、共用されているものではありません。
例えば、食器洗浄機を使っていたとします。
食器洗浄機の排水は、ディスポーザーと同じ配管を流下して、ディスポーザー専用の処理設備に流入します。
ディスポーザー付きマンションにお住まいの方は、食器洗浄機のメーカーまで限定されているのでしょうか?
確認するまでもなく、食器洗浄機のメーカーが限定されることなんてありません。
そして、食器洗浄機が不具合をおこしたときは、個人の費用で修理しているはずです。
もちろん、ディスポーザーメーカーが指定されているケースもあります。
そのような場合は、管理規約などで決められている場合で、全員が事前に、その確認をして納得している場合です。
何らかの理由や根拠があってのことなので、これは、その物件特有のものなのでしょう。
製品認証って何?製品認証取得品じゃないと交換できない!?って本当?
前述の通り、ディスポーザーの本体交換に条件はありません。
繰り返しになりますが、ディスポーザーは個人の持ち物です。
製品認証について簡単に説明しておくと、この認証制度は、「日本下水道協会」がつくったものです。
認証制度については、「下水道のためのディスポーザ排水処理システム性能基準(案)」に基づいて実施されているものです。
もちろん、東京都などでは、ディスポーザー本体の交換について要綱がありますが、これは、これまでに「ディスポーザ排水処理システム性能基準(案)」を運用してきた結果であり、個人の持ち物であるディスポーザー本体のメーカーを限定するためのものではありません。
そもそも、要綱には、法的な拘束力はありません。
したがって、(東京都もそうですが)製品認証制度は、過去の「ディスポーザ排水処理システム性能基準(案)」があるからであり、個人の持ち物であるディスポーザー本体のメーカーを限定するものではありません。
ディスポーザー交換のメーカー変更について、下記のページも参考にしてみてください。
メーカーを変更できないのは本当? 製品認証品なら交換できるってどういう事? 管理会社が居住者のディスポーザー情報を収集している!?どうやって? ディスポーザーの交換について、管理会社が居住者のプライバシーを侵害しているような事案の相談が[…]
ディスポーザー本体交換の価格・費用相場
便利なもので、インターネットを見ると、様々な業者さんがディスポーザーを販売しています。
したがって、その時に応じた相場も調べやすいかと思います。
ディスポーザー本体交換の相場は、現在使用しているディスポーザーのタイプによっても異なります。
それは、ディスポーザーには、「手動給水式ディスポーザー」や「自動給水式ディスポーザー」などが存在するからです。
ディスポーザーのスイッチを入れると、水栓から自動で水がでるものが、自動給水式ディスポーザーです。
自動給水式ディスポーザーの本体交換では、水栓器具も同時に交換する必要があり、20万円前後が相場となっています。
手動給水式ディスポーザーの本体交換では、本体だけの交換で良いので、10万円前後が相場となっています。
また、キッチンの収納部が引出しになっている場合は、本体交換の時に、再加工が必要な場合があります。
そのような工事もあるため、相場はあくまで目安程度に考えていた方が良いと思います。
自動給水式ディスポーザーの場合、相場が高いのですが、マンションによっては交換の時に手動給水式ディスポーザーに変更できるところもありますので、そういったところでは、比較的、費用をおさえて交換できると思います。
また、ディスポーザー付きマンションでは、管理会社や指定業者が実施している「ディスポーザー本体交換キャンペーン」などがありますので、そういった企画を活用するのも、ひとつの手です。
まとめ・ディスポーザー付きマンションユーザーのための本体交換情報!
キッチンがあるところ(扱っている)には、タイミングを問わず、ディスポーザーの問合せが入ります。
そんな時に、「ディスポーザー付きマンションユーザーのための本体交換情報!」の内容が、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後に簡単にまとめておきます。
→約10年程度です。
・ディスポーザーの故障にはどんなものがあるのか?
→故障の症状を理解することで、業者に頼らなくても良くなる。
・事業撤退しているディスポーザーメーカー情報
→日本ゼスト
→セキスイ化学
→新明和工業
→セコム
・ディスポーザー交換ができる機種の条件
→条件はなし。
・製品認証品でないと交換できない!それって本当?
→そもそも、製品認証制度は、交換機種を限定する内容のものではない。
・ディスポーザー本体交換の価格・費用相場
→自動給水式ディスポーザーなら、20万円前後
→手動給水式ディスポーザーなら、10万円前後
ディスポーザーは日本では、普及していないため、わからない事ばかりだと思います。
そんな時は、いつでも、お問合せをください。
ディスポーザーのセカンドオピニオンをしております。
ディスポーザーの後付け・ディスポーザー交換など、第2の意見が必要な時など、お気軽にご相談ください。